専門包丁 フレキシブルナイフについて

コラム

GLOBAL包丁の魅力として、食材や調理作業に合わせて作られた専門包丁のラインナップが豊富な点が挙げられます。
そのなかの一つ、GS-11:フレキシブルナイフの特徴や使い方についてご紹介します。

フレキシブルナイフとは

フレキシブルナイフは刀身が薄く、しなることが最大の特徴です。刀が弓なりになるような柔軟性があることからフレキシブル(=Flexible)ナイフという商品名がつきました。

どんな時に使うか

食材をより薄くスライスしたり、食材の面に沿って皮を剥いたり、削いだりするときにその真価を発揮します。

例えばカルパッチョを作るときに肉や魚を薄切りや削ぎ切りにする、
トマトや桃、マンゴーなど、柔らかく丸みのある野菜や果物の皮むきやスライス、
またその刀身の薄さから、柔らかい食材により刃が入りやすいのでカステラやシフォンケーキ、クリームやフルーツがたっぷり入ったロールケーキも美しく切ることが出来ます。

向いている/向かない食材と作業

・手で潰すことができるぐらい柔らかい食材
・水分の多い野菜や果物(の柔らかい部分)
・肉、魚、またはこんにゃくなど弾力のある食材
・スポンジケーキのような空気を含むふわふわとした食材

食材を切るときは、包丁の刃を上から下へ垂直に下ろすのではなく、刃渡りを活かし、手前に引いたり、奥に押したりして前後に大きく動かすと切り口がよりきれいに仕上がります。

大根、レンコン、サツマイモなどの根菜類のような比較的硬い食材に対しては、刀身がしなってしまうため、真っ直ぐに切ることがやや難しく、適していません。また刀幅が細身のため、丸ごとのキャベツや白菜など、嵩のある食材の切り分けや千切り、みじん切りは不得手です。

この作業や食材を調理する時は、無理にフレキシブルナイフを使わず三徳や牛刀などの万能包丁に持ち替えることで効率が良く、また安全に作業が出来ます。

適材適所の使い分け

フレキシブルナイフは食材を薄く切り分けたり、柔らかい食材の切断面をより美しく仕上げるための専門包丁です。万能包丁ではないので、向かない作業や相性の悪い食材もありますが、目的に合わせて適材適所、最適な道具に持ち替えて使うことで、料理の仕上がりも道具の持ちも良くなります。