当社は今年12月に、創業70周年を迎えます。
これもひとえにお客様のご支援、ご愛顧の賜物と深く感謝しております。
今回は、70年間の当社の歩みについて、当時の写真やエピソードなどを交えながらご紹介します。
1954年12月27日
吉田金属工業株式会社を設立。
旧新潟県西蒲原郡吉田町大字吉田5432に本社・工場を建設し、ステンレス製品メーカーとして操業開始。
当時は主に鍛造品の洋食器ナイフを製造。
1956年
旧吉田町大字吉田203に工場移転。
1960年
旧吉田町大字吉田206に、特殊ステンレス包丁製造工場を新設。主に洋式ナイフ(洋食器、カービングナイフ)を製造。
1961年
ステンレス本格和包丁シリーズ『文明銀丁』発売。ステンレスの錆びにくさと鋼にも劣らない切れ味が評判を呼び、同年4月、包丁として唯一の(社)日本食品衛生協会の推奨品として指定を受ける。
新潟県優良品認証工場として認定。
1966年
特殊熱処理、自動切削研磨機等を設備し、旧吉田町大字松岡新田50-4に本社・工場を建設移転。高級洋食器及び包丁の製造機能を集約。国内唯一のステンレス鍛造刃物一貫製造体制を構築。
鍛造/鋳造/洋食器部門/包丁部門に分かれ製造を行う。
1979年
ドルショック・オイルショックからの不景気により苦戦を強いられ、洋食器事業は縮小。カービングナイフと包丁製造をメイン事業へとシフト。
しかしながら、文明銀丁の発売当初は目新しかったステンレス製の包丁も、大手メーカーに市場のシェアを奪われていった。そんな中で創業者が「他のメーカーが作っていないものを」という一心で、元々製造していたステーキナイフ(モナカ構造ハンドル)の技術を包丁に応用し「刀身とハンドルを一体化させる」ことを思いついた。
1980年
GLOBALの前身となるオールステンレス包丁『MOLFER(モルファ)』発売。地元で活動していたデザイナー山田耕民氏によって、GLOBALの基となるデザインが生み出された。
1983年
オールステンレス一体構造包丁『GLOBAL』発売。しかし木柄が一般的だった当時、ハンドルまでステンレスという包丁はなかなか受け入れられず、売上状況は芳しくない状況が続いた。
しかしこの頃、海外総代理店がドイツの国際見本市へ出展するにあたり、日本の新しい包丁としてGLOBALを出品。ヨーロッパのレストランのシェフや著名な方々から高い評価を受け、急速に海外での市場が拡大していくこととなる。
1986年
旧吉田町大字下中野1447-3に本社・工場移転。
1989年
海外の展示会に出展していたところ、日本のバイヤーがGLOBALを海外製だと思い込んで買い付けようとする。ここから逆輸入的に日本国内で認知が広まっていく。
1990年
GLOBALが「グッドデザイン賞」を受賞。
ここから国内外にて、GLOBALの受賞や事例紹介が増える。
・1991年:「インターナショナルデザイン年鑑」掲載。
・1992年:オランダのコックギルド(料理人同業者組合)「1992年度料理(炊事)器具としての称号」授与。
・1995年:イギリス「WHICH」誌にて「ベストナイフ」に選定。
・2001年:米国ニューヨークタイムズ誌に掲載。
・2002年:NHKハイビジョン特別番組にて特集が放映される。
・2002年:「ロングライフデザイン賞」を受賞。
・2006年:「新日本様式」100選に選定。
・2007年:日本版Newsweek「世界が注目する日本の中小企業100社」に掲載。
・2008年:中小企業庁「明日の日本を支える元気なモノ作り中小企業300社」に選定。
・2010年:経済産業省所管「挑戦する地域企業と大学」に成功事例として掲載。
・2011年イギリス「WHICH」誌にて「ベストナイフ」に選定。
同年、『GLOBAL-PRO』発売。(2015年製造終了)
1999年
東京に直営店を開設。現在も居を構える六本木のAXISビルにて営業開始。
2008年
新潟県燕市吉田西太田2078-3(現在地)に本社・工場移転。
2016年
『GLOBAL-IST』発売。
2018年
GLOBAL-ISTが「グッドデザイン賞」を受賞。
2020年
GLOBAL-ISTが「OMOTENASHI Selection2020」金賞受賞。
2023年
『GLOBAL CAMP』発売。