今回はGLOBAL-ISTシリーズから新たに誕生したブラックカラーの【GLOBAL-IST SIDE B】を、企画・開発担当者へのインタビューを基に、5つの視点から掘り下げ、全編・後編の2回に分けてお届けします。
商品開発の背景と「ブラックカラー」
現在の市場において「黒」は非常に人気の高いカラーでキッチンツールも黒で揃える方が増えています。黒は重厚感がある色味のため、暗く重たく見えると思われがちですが、白を基調としたキッチンにはアクセントとしてモダンな印象を与えてくれます。また、大理石調の空間においては高級感を演出し、木の素材とも自然に調和することができます。また、食材の色を引き立てるので見やすくなるので、汚れに気付きやすいなど実用面でも優れています。このようなデザイン性・トレンド性・機能性を兼ね備えたカラーとして「黒」を採用しました。
「生活様式が多様化する中で、それぞれのスタイルを尊重しつつ、料理を愉しんでいただきたい。」 そんな思いからGLOBAL-IST SIDE Bは生まれました。
「イオンプレーティング加工」とは?
1. 高い耐摩耗性と耐久性
SIDE Bの黒は「イオンプレーティング加工」という先端技術の金属加工法によって作られています。もともと軍事・宇宙開発などの最先端分野で使われており、金属表面を硬化させるので傷や摩耗に強く、美しい外観と機能性を長く保てます。
2. 高度な技術の民間転用
以前はコストの高さから民間利用が困難だった加工法ですが、現在では高精度が求められる医療機器や歯科治療器具などの精密さを求められる分野でも活用されており、信頼性の高さが裏付けられた技術です。
「イオンプレーティング加工」の特徴
1. 金属アレルギーへの配慮と金属臭の低減
安定した金属であるチタン化合物で表面を完全に密封するので、内部の金属成分が生じにくい状態になります。そのため、金属アレルギーを起こしにくく、また、金属臭も抑えられるので、食材本来の風味や香りを損なわずに繊細な味わいを楽しめます。
2. 環境負荷が小さい
従来のフッ素樹脂やメッキ等の加工法と異なり、「イオンプレーティング加工」は廃液を出さない無公害コーティングであることから、環境にやさしい加工法とされています。また、通常モデルに比べて耐久性が高く、より長く愛用していただけます。この加工を施したSIDE Bは、機能性と美しさを両立させたモデルとなりました。
以上、前編は商品開発の背景と、「イオンプレーティング加工」についてご紹介しました。
後編は開発者の想いとSIDE Bの更なる特徴やお手入れ方法に関してご紹介します。
どうぞお楽しみに。