料理に欠かせない包丁。各部位の名称や役割はご存じでしょうか。実は1本の包丁は、10を超える部位で構成されています。この記事では、包丁の各部位の名称を紹介。使用シーンも紹介するので、ぜひ普段の料理で活用してみてください。
包丁は和・洋に分かれる
包丁は、大きく分けて和と洋の2種類があります。違いはその形状と用途です。
洋包丁は基本的に両刃。包丁を断面から見たとき、左右対称に刃付けされているのが特徴です。そのため、力を入れた方向にまっすぐ進みます。肉を切ったり、野菜を細かく刻んだりするのに向いている包丁です。牛刀、ペティーナイフなどが洋包丁にあたります。
一方で、和包丁には片刃が多くあります。包丁の片側にのみ刃がついているため、食材に対して斜めに入っていき、両刃と比べて鋭い切れ味が持ち味です。魚を捌いたり刺身を引いたりするのに向いています。出刃包丁や柳刃包丁などが和包丁にあたります。
万能包丁としてよく使われるのは洋包丁です。下記では、GLOBALの製品に沿って洋包丁の各部位の名称と使用シーンを紹介します。
洋包丁の部位の名前と役割
名称 | 部位 | 使用シーン |
①峰 | 刃のついていない側。包丁の背 | 肉を叩いたりごぼうの皮をこそげたりするときなど |
②切っ先 | 刃先の先端部分 | 食材に浅く切れ目を入れたり、肉の筋を切ったり、比較的細かい作業をするとき |
③刃先 | 刃付けされた面の先端部分 | 食材を切るとき |
④刃元 | 柄に近い刃の部分 | りんごや大根など、食材を手に持って皮むきをするとき |
⑤あご | 刃元の柄側にある、刃の終わりの部分 | じゃがいもの芽やアボカドの種などを取るとき |
⑥刀身 | 包丁のブレード部分全体(柄は除く) | – |
⑦腹 | 刀身の中間部分 | にんにくなどを潰すとき |
⑧柄 | 手で握る部分 | – |
⑨柄尻 | 柄の末端部分 | – |
⑩刃渡り | 切っ先からあごまでの長さのこと | – |
包丁の各部位の役割を知って料理をもっとスムーズに
包丁の部位は細かく分かれており、その用途もさまざまです。それぞれの部位の使い方を知っておくと、より調理が捗ります。ぜひお持ちの包丁でも確認してみてください。