GLOBALオリジナル手ぬぐいの製造工程

コラム

2024年5月24日(金)にGLOBALオリジナル手ぬぐいが、メーカー直営店(六本木直営店/公式オンラインストア)で発売されました。

江戸時代創業の越後亀紺屋 藤岡染工場とのコラボレーション商品で越後亀紺屋 藤岡染工場が製造する手ぬぐいは「越後本染注染手拭」として新潟県伝統工芸品に認定されています。
今回は、創業から270年以上が経った現在でも、「手作業による染め」のぬくもりを守り続けていている藤岡染工場での、手ぬぐい製造工程について紹介します。

注染とは?

注染とはその名の通り、染料を注いで染める技法のことです。詳しくは後述しますが、何十枚も重ねた布に染料を注ぐことで、模様部分だけが染められていきます。

注染は、一度にたくさん染めることができる合理的な染色方法として、明治中期以降、手ぬぐいや浴衣を染める技法の主流として発展してきました。しかし、現在は大量生産を目的として、プリントによる方法が主流となっており、注染で手ぬぐいを生産することも少なくなってきています。

GLOBALオリジナル手ぬぐいは、創業から270年以上が経った現在でも、「手作業による染め」のぬくもりを守り続けている越後亀紺屋 藤岡染工場とのコラボレーション商品で、注染の手ぬぐいです。

注染の手ぬぐいは、糸の芯まで染まっているので、使っていくうちにガーゼのような肌触りのやさしい風合いになり、これはプリントの手ぬぐいにはない特長です。

手ぬぐいの製造工程

型彫り

まず、職人が紙に柄を丁寧に彫ります。そして、その柄を固定するために(柄が彫られた)紙をメッシュの上に貼り、更にその上からカシュー(漆)を塗ります。

GLOBALオリジナル手ぬぐいは、形も大きさも豊富なラインアップのGLOBAL包丁のシルエットを施した、見ていて楽しめるようなデザインです。GLOBALのアイコンであるドット柄のハンドルも再現し、細部にまでこだわっています。

糊置き

一疋(20mほど)を手ぬぐいサイズに折り返しながら生地と生地の間に糊を付けていく作業です。型紙を生地の上に乗せ、その上からヘラで防染糊を染めない部分に付けていきます。

糊はベントナイトと呼ばれる「粘土」と「フノリ(海草)」で出来ているので、水洗いで落ちます。

糊が引いてある部分には、染料がしみ込んでいかないので、何十枚と重ねておいて染料を注いでも、染まってほしいところしか染まりません。

染色

2で糊置きした生地に、専用のじょうろで染料を十分に注いでいきます。染料を流し込むと、生地の下からも染料を吸収するので、全ての生地に染料が染み渡っていきます。

ムラの無いよう、均等に色が行き渡るように染めるのがコツで、過不足なく一定量を注ぐ必要があります。そのため、手ぬぐいの柄によって、じょうろの容量やじょうろの注ぎ口を選別します。

生地を裏返して、同じ工程を繰り返します。

水洗い

染色が終わると、専用の水洗い場で、糊と余分な染料を水でしっかりと洗い落とします。

洗う際、柄と柄がくっついてしまうと残った染料で生地が汚れてしまいます。そのため、竿を使って素早く手洗いします。

乾燥

生地を十分に水洗いした後、風通しの良い場所で約4mの高さから吊り下げて自然乾燥させます。

仕上げ

生地が乾いたら、手ぬぐいの長さに裁断し、ロール機に通してきれいにシワを伸ばしたら完成です!

GLOBALオリジナル手ぬぐいは、ギフトにもおすすめです

手ぬぐいは、布巾としても活用できるので、包丁と一緒にプレゼントするのもおすすめです。

GLOBALオリジナル手ぬぐいは現在、グレーとGLOBALの化粧箱にちなんだネイビーの2種類を販売中です。

グレー
ネイビー