切れ味の良い包丁を使えば、調理がスムーズになり、食材の組織をつぶさず本来の旨味を引き出し、またキレイな切り口による食感の良さを楽しむことも出来ます。 包丁の切れ味を復活させる方法について、自宅で出来る簡易的な方法から、メーカーへの研ぎ直し依頼まで、おすすめの方法をご紹介します。
なぜ包丁の切れ味が悪くなるのか
包丁の切れ味が悪くなるのは、刃先が摩耗するからです。
初めは鋭く尖っていた刃先も、使っているうちに少しずつ擦り減って丸くなっていきます。そうすると刃が食材へ切り込みにくくなり、余分な力が必要となり、切れ味が悪いと感じます。
また使い方によって摩耗を更に速めてしまうこともあります。例えばガラスや竹などの硬い素材で作られたまな板を使用したり、切った食材を刃先で寄せ集めたりすることは、包丁の刃先にダメージを与える原因になります。力任せの雑な扱いや、間違った研ぎ方などが原因でも切れ味が悪くなります。
刃先が摩耗していくのは包丁を使用する以上避けられないことで、切れ味を復活させるには包丁の刃をメンテナンスする必要があります。
包丁の切れ味を復活させる方法
包丁の切れ味を復活させるには、次のような方法があります。
・シャープナーで簡易的に研ぐ
・砥石で研ぐ
・メーカーの研ぎ直しサービスを利用する
手軽に切れ味を回復させる「シャープナー」
「簡単に切れ味を良くしたい」という方には「シャープナー」が適しています。
砥石での研ぎやメーカーでの研ぎ直しほどの切れ味回復力はありませんが、誰にでも簡単に使えて、ある程度満足できるレベルまで切れ味が戻せます。時間がない時、また砥石を扱えない方にはシャープナーがおすすめです。
当社では専用のシャープナーを4種類ご用意しています。下図を参考に、機能や対象製品に応じてお好みのシャープナーをお選びください。
GSS-01はGLOBALシリーズに使える簡易シャープナーで、応急処置程度の回復力です。GSS-02・GSS-03は2連の砥石駒でしっかり刃先をメンテナンスできます。02はGLOBAL用、03はGLOBAL-IST用ですので、お間違いのないようお求めください。また、GSS-04はGLOBALにもGLOBAL-ISTにも使えます。両方のシリーズの包丁をお持ちの方は、こちらをお選びください。
なお、いずれも出刃や柳刃のような片刃の包丁、パン切りやステーキナイフのような波刃・ギザ刃の包丁にはお使いいただけません。ご注意ください。
トマトの皮がスッと切れない、鶏肉の皮が繋がってしまうなどの切れにくさを感じた時に使うのが使用の目安です。まだ切れ味が落ちていない、刃先が鋭い状態の時に使用しても効果がなく、逆に刃を傷める原因となりますので、切れ味が鈍ったと感じたらお使いください。
自分好みの切れ味を求める方には「砥石」での研ぎ
弊社製品に限らず、包丁にとって最も良いメンテナンスは砥石での研ぎです。手作業のため自分好みの刃付けを施すことができ、シャープナーよりも更に切れ味を高めることが出来ます。上手く研げるようになるには慣れが必要ですが、コツをつかめば難しいものではありません。鋭い切れ味に仕上げたい方には是非おすすめです。
包丁の研ぎ方については、下記の記事で詳しくご紹介しています。
ぜひご参考ください。
▼コラム「砥石での包丁の研ぎ方について」
メーカーの研ぎ直しサービスを利用する
お気に入りの包丁を長く愛用したいなら、メーカーの研ぎ直しサービスを利用するのもおすすめです。当社では、GLOBAL包丁をご利用のお客様に向けた研ぎ直しサービスをご用意しています。
研ぎ直しサービスについて
専門の職人が包丁の状態を見ながら手作業で刃付けをし直しますので、研ぎ直し後の包丁は購入当初に近い切れ味です。また、目視できなくなったロゴの再印字や包丁全体の研磨メンテナンスも行うため、表面のくすみや汚れなどが落ち見た目もよみがえります。
WEBフォームからお申込みいただき、通常7~10日ほどお預かりしたのちにお戻しするという流れです。
利用の頻度としては、包丁の使用頻度や状況にもよりますが、ご家庭で毎日調理に使う場合、「1~2年に1度」当サービスをご利用いただくというお客様が最も多いです。
包丁をより快適な状態で維持するために、ぜひ定期的な研ぎ直しサービスをご活用ください。
▼研ぎ直しサービス